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月面衝突探査機「エルクロス」、不具合で燃料が無駄に

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LCROSS
Image credit: NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)は8月25日、月面衝突探査機「エルクロス(LCROSS)」に深刻な不具合が生じ、大量な燃料が無駄になってしまったと発表した。

発表によると、姿勢制御システムで使用されているセンサー「慣性基準ユニット(IRU)」に不具合が生じたため、姿勢制御は「スタートラッカー」に切り替わり、スラスターが余計に噴射してしまい、大量な燃料が無駄になったという。

運用チームは直ちに「非常事態」を宣言し、IRUの復旧及び燃料消費量の引き下げに成功したが、燃料の残量は衝突ミッションを実施できるギリギリの量しか残っていなかった。ミッションへの影響について、運用チームは「ミッションを達成できるが、今後、優先度の低いミッションはキャンセルする可能性が高い」と説明している。

なお、不具合の原因はまだ把握しておらず、運用チームは引き続き調査している。

「エルクロス」は2段式の月面衝突を行う探査機で、6月18日に月探査機「ルナー・リコナイサンス・オービタ(LRO)」と同時に打ち上げられた。6月23日に月スウィングバイに成功し、「エルクロス」はアトラスV上段(セントール・ロケット)と共に、現在地球と月の間を大きく回る軌道で周回している。

「エルクロス」とアトラスV上段による月面衝突は、アメリカ太平洋夏時間10月9日4時30分頃(日本時間20時30分頃)に予定されており、アトラスV上段をまず月南極付近に衝突させた後、「エルクロス」も月面に衝突する。NASAは衝突によって生じた蒸気を、LROや他の月探査機、地上の望遠鏡などを使って観測し、水などが含まれているかどうかを探る。

写真=NASA。

■NASA - LCROSS
http://www.nasa.gov/mission_pages/LCROSS/main/index.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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