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火星探査車「スピリット」、ついに活動停止か

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MER Spirit
Image credit: NASA

米航空宇宙局(NASA)は7月30日、火星探査車(ローバー)の「スピリット」(MER-A)について、通信が回復せず、これまでで最も難しい局面を迎えていると発表した。

スピリットは昨年5月に「トロイ(Troy)」と呼ばれる場所を通過する際、車輪が柔らかい土に埋まり、身動きが取れなくなってしまった。運用チームは約半年間にわたってシミュレーションを行い、昨年11月から本格的な救出作業を開始したが、脱出までには至らなかった。

NASAはその後、スピリットの脱出を諦め、静止観測点としての活動を続けると発表したが、冬を迎えると同時にスピリットは「冬眠モード」に入り、今年3月22日の通信を最後に、通信できない状態が続いている。

シミュレーションでは春を迎え、太陽電池パネルによる充電が行われ、バッテリーが回復し、スピリットは7月23日頃から交信できると考えられていたが、今の所、地球からの信号に応答していないという。

「もしスピリットが信号を送り返してくれるなら、それは火星からの奇跡でしょう。このような厳しい状況は今まで直面したことがありません」

スピリットについて、NASA火星探査計画ディレクターのダグ・マッキション(Doug McCuistion)氏はこのように述べた。

チームは今後も引き続きスピリットに信号を送り続けるが、来年3月には夏至を迎えるため、それまでに応答がなければ、以後の復活は絶望的となる。

NASAは火星面を移動しながら探査する無人探査車として、2003年6月と7月に同型のローバー「スピリット」(MER-A)と「オポチュニティ」(MER-B)を打ち上げた。先に打ち上げられたスピリットは2004年1月3日、火星への軟着陸に成功、その3週間後の25日にオポチュニティも軟着陸に成功した。

両探査車はもともと90日間の活動予定であったが、オポチュニティは6年半経った現在も稼働中である。過去に水があった可能性を強く示唆する複数の痕跡や火星に落下した隕石など、科学的発見を数多く上げてきた。

写真=NASA。

■NASA's Hibernating Mars Rover May Not Call Home
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/jul/HQ_10-182_Spirit_Hibernation.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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