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マーズ・エクスプレス、火星の衛星に接近

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Phobos
Image credit: ESA/ DLR/ FU Berlin

欧州宇宙機関(ESA)は3月4日、火星探査機「マーズ・エクスプレス(MEX)」による火星の衛星フォボスへのフライバイに成功したと発表した。

「マーズ・エクスプレス」は中央ヨーロッパ時間3月3日21時55分頃(日本時間3月4日5時55分頃)、フォボスの表面からわずか67kmまで接近した。フォボスへのフライバイは2008年7月以来、これほどフォボスに接近したのは今回が初めて。

フォボスへの接近は様々な高度で3月26日まで繰り返され、表面の科学観測や撮像が行われる。また、フォボス周辺の重力場を探ることもでき、これによって得られるデータは衛星の内部構造を推測する上で貴重なものとなる。フォボスは火星の最も大きい衛星だが、長い部分の直径で27km程度しかないため、火星の重力に捕捉された小惑星だと考えられている。このような研究を重ねることで、フォボスの起源に迫ることができるかもしれない。

また、フォボスは太陽系で最も主星に近い衛星で、火星に表面からわずか6000kmを周回している。そのため、フォボスは潮汐力によって常に火星の方に引っ張られていて、5000万年以内に、破砕されて火星の輪になるか、火星表面に激突すると考えられている。

この画像は2008年8月、フォボスから656km離れた距離で、高解像度ステレオカメラ(HRSC)によって撮影されたもの。

■Phobos Flyby Success
http://www.esa.int/esaCP/SEMIPX6K56G_index_0.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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