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マーズ・エクスプレス、火星の衛星の最接近へ

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Phobos
Image credit: ESA/ DLR/ FU Berlin

欧州宇宙機関(ESA)は1月29日、火星探査機「マーズ・エクスプレス(MEX)」が7777番目の軌道に入り、3月に予定されている火星の衛星フォボスへのフライバイの準備が順調に進められていると発表した。

今回のフライバイは3月3日に予定されており、フォボスの表面からわずか50kmまで接近する。これほどの至近距離からの観測では、より高解像度の画像を撮影できるほか、重力データをより正確に取得できると期待されている。

マーズ・エクスプレスはこれまでも数回にわたってフォボスをフライバイし、特に2008年7月にはフォボスの表面からわずか93kmまで接近したが、50km以下の接近は今回が初めて。

フォボスは火星の最も大きい衛星だが、長い部分の直径で27km程度しかないため、火星の重力に捕捉された小惑星だと考えられている。また、フォボスは太陽系で最も主星に近い衛星で、火星に表面からわずか6000kmを周回している。そのため、フォボスは潮汐力によって常に火星の方に引っ張られていて、5000万年以内に、破砕されて火星の輪になるか、火星表面に激突すると考えられている。

なお、この写真は2007年1月、マーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)によって撮影されたフォボスである。

■Auspicious orbit marks run-up to Phobos flyby
http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEMDUGSJR4G_0.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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