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火星ローバー「スピリット」の脱出を断念、静止観測点へ

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Mars Exploration Rover Spirit
Image credit: NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月26日、記者会見を行い、火星で身動きが取れなくなった、マーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER)の「スピリット」について、脱出を断念し、静止観測点としての活動を続けると発表した。

スピリットは昨年5月に「トロイ(Troy)」と呼ばれる場所を通過する際、車輪が柔らかい土に埋まり、身動きが取れなくなってしまった。運用チームは約半年間にわたってシミュレーションを行い、昨年11月から本格的な救出作業を開始したが、脱出までには至らなかった。

「スピリットはまだ死んでいません。これから新たなミッションに入る所です。昨年、我々は救出作業がうまくいかないかもしれないと言ったが、ここがスピリットの永眠の地となるでしょう」

スピリットの現状について、NASA火星探査計画ディレクターのダグ・マッキション(Doug McCuistion)氏はこのように述べた。

火星の南半球では今年5月に冬至を迎えるため、日照量が減少し、スピリットが電力不足に陥ってしまうと予想されている。チームは今後、スピリットの姿勢を変え、太陽電池をなるべく太陽の方に向け、この厳しい冬を乗り越えたいとしている。

また、静止観測点として、スピリットは定期的に電波を発し、それを長期間観測することによって、火星の自転を精密に計測し、火星コアの研究につながるという。さらに、スピリットは火星の大気をモニターし、周辺の土壌の分析も続ける予定。

写真=NASA。

■Now a Stationary Research Platform, NASA's Mars Rover Spirit Starts a New Chapter in Red Planet Scientific Studies
http://www.nasa.gov/mission_pages/mer/news/mer20100126.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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