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フェニックスの火星探査の成果

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Mars
Image credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University

アメリカ航空宇宙局(NASA)は7月2日、約5ヶ月間にわたって火星の北極で探査を続けてきた、フェニックス・マーズ・ランダー(Phoenix Mars Lander)の研究成果を発表した。

フェニックスは火星北極の土壌下5~18cmに水の氷の層を発見し、栄養素が存在している可能性を見つけ、長期的な気候サイクルによって、時々微生物にとって好ましい環境が作り出されているかもしれない。

「我々は予想していた水の氷を見つけただけでなく、土壌と鉱物を観測し、この場所は最近(ここ数100万年)、より暖かくて、より湿度が高かったと思われ、将来もまた同じように繰り返すだろう」

今回の発表について、同プロジェクトの主任研究者であるピーター・スミス(Peter Smith)氏はこのように述べた。

また、フェニックスのミッションで最も驚いたのは、火星の土壌の中から「過塩素酸塩」が検出されたことである。過塩素酸塩は水によく溶ける物質で、火星の水蒸気を吸収し、火星の気温でも、液体状態の塩水を作り出しているのかもしれない。

さらに、フェニックスの観測によって、火星の北極には地球によく似た氷雲が存在しており、冬になると、氷の結晶が降り注ぎ、これが水氷として地上で蓄積される可能性もあるのだという。

フェニックスには採取した土壌のサンプルを加熱する「オーブン」が搭載されており、このオーブンによって、炭酸カルシウムは発見されたものの、有機化合物の特定までには至らなかった。これは過塩素酸塩が検出を邪魔しているのかもしれない。また、オーブンは295度まで加熱したが、水蒸気は一切検出されなかった。これは土壌に水が結合していないということになる。

なお、今回の研究成果は4本の論文として、アメリカ科学誌「サイエンス」の7月3日号に掲載されており、表紙も飾っている。4本の論文はそれぞれ、「フェニックスの着陸地点におけるH2O」、「フェニックスの着陸地点で発見された炭酸カルシウム」、「フェニックスの着陸地点における過塩素酸塩の発見と土壌(可溶成分)の化学分析結果」、「火星における水氷雲と降水」である。

フェニックスは2007年8月に打ち上げられ、2008年5月に火星の北極に軟着陸した。当初予定されたミッション期間は3ヶ月だったが、実際5ヶ月以上、2008年11月まで稼動していた。

■NASA Phoenix Results Point to Martian Climate Cycles
http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/news/phoenix-20090702.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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