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タイタンの赤道付近で雲を観測

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Titan
Image credit: Gemini Observatory/AURA/

ハワイ大学の研究チームはマウナケア山頂にあるジェミニ望遠鏡と赤外線望遠鏡(IRTF)で土星の衛星タイタンを観測した結果、初めて赤道付近で大規模な雲形成を発見した。

タイタンは土星最大の衛星で、直径約5150km。窒素とメタンの分厚い大気に覆われ、地表温度はマイナス180度。地球のような水循環はないものの、メタンなどの炭化水素が液体状態で存在し、メタンの雲が形成され、メタンの雨が降り、そして、メタンの川や湖も存在していると考えられている。

これまでの観測では、タイタンの雲は中・高緯度でしか形成されず、赤道付近は乾燥していると考えられていたが、2005年に欧州宇宙機関のホイヘンス・プローブによるタイタン着陸探査が行われ、赤道付近でも湖とみられるような地形が確認され、そのモデルが否定された。

ハワイ大学の研究チームは8年間にわたって、地上の望遠鏡を使ってタイタンの大気を観測し続けており、2008年4月に行われた観測の中で、南緯30度の場所に雲が出現した後に、赤道と南極で雲が出現した。これは地球上のロスビー波によって引き起こされるテレコネクションとよく似ている。

今回の発見について、ローウェル天文台のヘンリー・ロー氏は「我々は赤道付近で雨の引き金となる雲を発見した。十中八九、ホイヘンスが着陸したこの乾燥の地で(メタンの)雨が降っただろう」と述べた。

なお、今回の研究成果は「タイタンの熱帯地方における嵐」というタイトルで、科学雑誌「ネイチャー」8月13日号に掲載されている。

■STORM BREWS OVER TITAN'S TROPICAL DESERT
http://www.gemini.edu/node/11305

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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