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メッセンジャー、フライバイ2回目の成果

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Mercury
Image credit: NASA/APL

水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)が2008年10月に行った2回目の水星フライバイで得られたデータを分析し、アメリカ航空宇宙局(NASA)は4月30日、その研究成果を発表した。

・大気中に豊富なマグネシウム
水星大気・表面組成スペクトロメータ(MASCS)による観測で、水星の薄い大気から大量なマグネシウムが検出された。コロラド大学のウィリアム・マクリントック氏(William McClintock)は「大気からマグネシウムが検出されたのは驚くことではないが、我々はその量と分布について予想していなかった」と述べた。また、今回の観測ではマグネシウムのほか、カルシウムとナトリウムも検出された。

・根本的に違う激しい磁気圏
太陽に最も近い惑星であるため、太陽の磁気圏の影響を強く受けていることが判明。その結果、まるで竜巻(ツイスター)ような、これまで考えられていた以上にダイナミックな磁気現象が生じているという。その激しさは地球の約10倍で、厚い大気がないため、オーロラも見られないが、太陽風は水星の表面にも達している。

・レンブラント盆地の発見
今回のフライバイで最も面白い結果の1つが、未知な衝突盆地である「レンブラント盆地(Rembrandt basin)」の発見である。直径700km以上にも達するレンブラント盆地は39億年前に形成されたと考えられているが、それでも水星の他のクレーターや盆地よりは若いという。

・水星の地殻進化
1年前まで、水星の半分は知られていなかったが、メッセンジャーの観測によって、今は水星の表面90%をカバーできる画像が得られている。これらを分析することで水星の地殻進化を知ることができ、アリゾナ州立大学のブレット・デネービ氏(Brett Denevi)は、「水星の40%は平原であり、これらの多くは火山性起源である。月とは違うのが、これらの平原は水星全体に広がっており、水星の地殻は長い年月をかけて、異なる成分のマグマで形成されたのかもしれない」と述べた。

メッセンジャーは2004年8月3日に打ち上げられ、2005年8月に地球フライバイ、2006年10月と2007年6月に2回の金星フライバイ、2008年に2回の水星フライバイを行った。メッセンジャーは2009年9月29日に水星フライバイを再度行い、2011年3月18日に水星周回軌道に投入される予定となっている。

なお、今回の研究成果はアメリカ科学誌「サイエンス」の5月号に掲載されており、メッセンジャーが撮影したこの画像が表紙を飾っている。

■MESSENGER Reveals Mercury as a Dynamic Planet
http://www.nasa.gov/mission_pages/messenger/multimedia/release_telecon_20090430.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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