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褐色矮星が作る小さな「太陽系」

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Itsy Bitsy Solar System
Image credit: NASA

スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡を用いて、惑星が作り出される円盤を持つ、これまでで最も小さい褐色矮星(注1)が発見された。

この褐色矮星はCha 110913-773444と呼ばれ、カメレオン座方面に位置し、我々から約500光年離れている。質量は木星の8倍しかなく、褐色矮星としても非常に小さく、今まで観測された、惑星(または惑星を形成する円盤)を持つ天体の中では最小となる。今回の観測結果はハッブルや地上の望遠鏡の観測データも活用された。

「我々のゴールは惑星を持つ最小の“太陽”を見つけることである。そして、ここに惑星サイズの“太陽”がいるのだ。」

ペンシルバニア州立大学のKevin Luhman博士は今回の発見についてこう述べている。博士らは昨年、スピッツァーを用いて、質量が木星の約15倍しかない、当時最小の円盤を持つ褐色矮星OTS 44を発見している。

観測技術の向上により、これまで150以上もの系外惑星系が発見され、小さな褐色矮星からなる惑星系もいくつか発見されている。今回のような、惑星とも呼べるほど小さな星からなる系を果たしてなんと呼ぶべきか(惑星系?それとも衛星系?)、今後、議論の的となりそうだ。

ただ、何と呼ぼうか、この事実だけは明確である。宇宙は、我々の太陽系とは異なるいくつもの奇妙な“太陽系”を作っているのだ。

この画像は、我々の太陽系と同じぐらい大きさである55 Cancriの惑星系と、Cha 110913-773444の小さな惑星系(右上)の比較想像図である。

■A Planet With Planets? Spitzer Finds Cosmic Oddball
http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/spitzerf-20051129.html

■Planet-sized Brown Dwarf May Yield Miniature Solar System
http://cfa-www.harvard.edu/press/pr0538.html

■Scientists Find Possible Birth of Tiniest Known Solar System
http://www.science.psu.edu/alert/Luhman11-2005.htm

■Itsy Bitsy Solar System (Artist's Concept)
http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA03604

■注釈
注1)褐色矮星:水素による核融合反応を起こせない、質量が小さい天体のこと。一般的にその質量は太陽の8%以下とされる。核融合反応によって輝くことはないものの、収縮によって輝く、但し、エネルギーの補給がないため、やがて光を失う。恒星にも惑星にも分類されず、太陽になりそこねた星とも言える。

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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