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スピッツァー、初めて宇宙から「フラーレン」を検出

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Buckyballs in space
Image credit: NASA

スピッツァー宇宙望遠鏡の観測によって、宇宙空間から多数の炭素原子で構成される「フラーレン(別名:バッキーボール)」が検出された。「フラーレン」は宇宙にも存在すると考えられていたが、検出されたのは今回が初めて。

研究チームは「Tc 1」と呼ばれる惑星状星雲をスピッツァー宇宙望遠鏡で観測した時に、偶然に「フラーレン」を見つけたという。惑星状星雲は、太陽のような恒星が一生の最後に膨張し、赤色巨星となった際に放出された恒星表面のガスで、「フラーレン」もその時に形成されたと考えられている。

「私たちは発見を計画したわけではありません。しかし、このとてつもなく大きいスペクトル・サインを見た時、私たちはすぐに何かの集合体を見ていると分かりました」

今回の発見について、ウェスタンオンタリオ大学のジャン・カミ氏(Jan Cami)はこのように述べた。

フラーレンは炭素原子60個からなるサッカーボール状のクラスター(集合体)で、日本の大澤映二氏が1970年頃に予言していたものの、発見に至らず、1985年にハロルド・クロトー氏、リチャード・スモーリー氏、ロバート・カール氏が発見し、1996年にノーベル化学賞を受賞した。

今回の発見について、ハロルド・クロトー氏は「フラーレンは我々が発見される、はるか昔から存在している証拠となるでしょう」と述べた。

写真=NASA。

■NASA Telescope Finds Elusive Buckyballs in Space
http://www.nasa.gov/mission_pages/spitzer/news/spitzer20100722.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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