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両極端の電磁波で輝く銀河「ケンタウルス座A」

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Cen A in radio and gamma-ray
Image Credit: NASA/DOE/Fermi LAT Collaboration, Capella Observatory

我々が可視光以外の電磁波も見ることができたなら、満月の20倍もある巨大天体に見えるだろう。銀河「ケンタウルス座A」には、本体よりはるかに大きな雲が隠されている。

ケンタウルス座A(以下Cen Aと表記)は地球から1200万光年離れた楕円銀河である。20世紀後半に電波観測が天文学で用いられるようになると、Cen Aは強力な電波源として有名になった。人間が見ることのできる光(可視光)よりも波長の長い電磁波が赤外線で、さらに長いのが電波だ。

一方、波長を短くすると紫外線、X線、そして極端に短いとガンマ線と呼ばれる電磁波になる。どうやらCen Aは、電波の対極に当たるガンマ線ではさらに強く輝いているらしい。米航空宇宙局(NASA)のフェルミガンマ線宇宙望遠鏡による観測で明らかになった。

上の画像は可視光、電波、ガンマ線の観測結果を重ね合わせた合成画像である。中心部に白く写っているのが、可視光で撮影したCen Aの銀河本体。オレンジは電波で、銀河から煙のように2本の雲が伸びているのがわかる。ガンマ線は紫で示されている。

Cen Aの中心には、太陽1億個分を超える質量の巨大ブラックホールが潜み、エネルギー源となっている。巨大ブラックホールに落下していく物質は、滝に落ちる水と同様にエネルギーが高まるため、一部は吸収される前にジェットとして外へ噴出する。オレンジの雲は、2方向に吹き出したジェットが形成した。雲の中は磁場で満たされていて、そこを電気を帯びた電子が動き回ることで電波を放出している。

ガンマ線は、Cen Aの外から迷い込んだ光が、ジェット内を高速で動く粒子と衝突して加速されて作られたらしい。電磁波の中で波長が最も短いガンマ線は、エネルギーが最も強い電磁波でもある。ガンマ線は超新星のような激しい爆発現象に伴うことが多いが、こうした比較的穏やかなプロセスでも放たれるのだ。

写真=NASA。

■Fermi Maps an Active Galaxy's 'Smokestack Plumes'
http://www.nasa.gov/mission_pages/GLAST/news/smokestack-plumes.html

Written by sorae.jp編集部星空班

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