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銀河系中心のブラックホールは小食家

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Sagittarius A*
Image credit: NASA

我々の銀河系の中心には超大質量ブラックホールが存在するが、このブラックホールが考えられていた以上に“小食”であることが明らかとなった。

銀河系の中心は、天球上ではいて座の方向になる。「いて座A*」(Sgr A*)と呼ばれる領域がそうであり、昔から盛んに研究されてきた対象である。

ここに居座るブラックホールには、その周辺に散らばる大質量の若い恒星から吹き出るガスが降り注ぎ、ブラックホールはその一部を飲み込んでいる。これまでの研究では、ガス全体の1%しか飲み込んでいないことが明らかとなっているが、これは、恒星たちがブラックホールから比較的遠距離にあるため、捕らえられるガスの割合が小さくなるためであるとされてきた。

ところが今回発表された研究によると、元々“小食”なこのブラックホールが、実際はそれ以上に小食なのだという。具体的には、1%の更に100分の1しか飲み込んでいないという。

ブラックホールの「事象の地平」(この内側に入れば光も出られなくなるという境界)付近では、ガスが高密度に溜まり、高温になっている。この熱エネルギーの一部は外側の方向へ伝導していくが、これは殺到するガスを押し返す力として作用する。数値計算によると、この力が殆どのガスを押し返しているとすれば観測結果に合うといい、今回発表された結論に至ったのだという。

画像はX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」がこれまでに取得したデータから作成されたもの。ハーバード大やマサチューセッツ工科大の研究者からなる研究チームが分析し、発表を行った。

写真=NASA。

■Sagittarius A*: Peering Into The Heart of Darkness
http://chandra.harvard.edu/photo/2010/sgra/

Written by sorae.jp編集部天文班

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