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123億光年彼方のモンスター銀河

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star-making galaxy
Image credit: NASA/JPL-Caltech/Subaru

via NASA

NASAのスピッツァー赤外線望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡などの観測によって、ろくぶんぎ座の方向、約123億光年の彼方に、星が年間約4000個の割合で誕生しているモンスター銀河が発見された。

宇宙の年齢は約137億年だと考えられており、今回の観測は宇宙誕生からわずか14億年後の様子を映し出したものである。「もし今の宇宙を人間に例えるなら、我々が目撃している現場は、宇宙がまだ6歳の子供の頃のものだ」と、カリフォルニア大学のピーター・ケイペック博士は述べた。

このような銀河は「スターバースト銀河」と呼ばれ、これまでの観測でもいくつか確認されているが、これほどの遠方宇宙(若い宇宙)での発見は今回が初めて。

「我々はこれまで、宇宙が10代の頃でしかこのような銀河を確認できなかったが、今回は宇宙がほんの子供だった頃の星形成活動を捉えた」とケイペック博士は述べた。

これまで考えられている銀河形成理論では、小さな銀河が合体を繰り返しながら長い時間をかけて大きな銀河に成長するため、今回の発見はその理論に反している。チームは今後、観測を重ね、若い宇宙でこのようなスターバースト銀河は偶然だったのか、それとも多く存在しているのかどうかを確認する。

なお、今回の研究成果は「宇宙進化サーベイ(COSMOS)」プロジェクトによるもので、日本の愛媛大学宇宙進化研究センターも参加している。以下、当サイトでコラムを執筆し、愛媛大学宇宙進化研究センターの谷口義明センター長の談話も合わせて掲載しておく。

「宇宙は本当に面白いですね。観測すればするほど、いろいろなことが分かります。そして、また新たな謎に出くわす。天文学は、まさにその連続です」

「今回のニュースは123億光年彼方の宇宙に『モンスター銀河』ともいうべき、非常に活発に星を作っている、巨大な銀河を発見したことにあります。宇宙の年齢は137億年ですから、宇宙誕生後まだ14億年の頃に、モンスター銀河が誕生していたことを意味します。ところが、これは天文学者にとっては意外な発見です。なぜなら、現在、考えられている銀河形成のシナリオは、最初は小さな銀河の種ができて、それらが合体してだんだん大きな銀河に育ってきたというものだからです。若い宇宙にモンスター銀河があっては困るのです」

「しかし、今回の発見は、非常に珍しいことですが“モンスター銀河が早めにできている場所もある”ということを物語っています。暗黒物質やガスの密度が高い場所で、こういうことが起こりうるのです」

「今までのモンスター銀河の遠方記録は約110億光年でしたから、大幅な記録更新となりました。一体、記録はどこまで伸びるのでしょうか?それは誰にもわかりません。だから、私たちは宇宙の観測を続けているのです」

■Rare 'Star-Making Machine' Found in Distant Universe
http://www.nasa.gov/mission_pages/spitzer/news/spitzer-20080710.html

■宇宙進化研究センターなどのチームが123億光年彼方のモンスター銀河を発見
http://www.ehime-u.ac.jp/whatsnew/2110/2110.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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