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VLT新装置、恒星を明らかに

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The Young Stellar Object MWC 297 (Artist's View)

ヨーロッパ南天天文台(ESO:European Southern Observatory)VLT(Very Large Telescope)に新しく取り付けられた観測機器、AMBER(Astronomical Multiple BEam Recombiner)によって、2種類の恒星がこれまでにない高精度で観測された。

AMBERは、8.2m望遠鏡からの光を2つもしくは3つ合成し、直径40mから90mの望遠鏡に匹敵する観測データを作り出す。このバーチャルの望遠鏡を使い、最初のチームは、我々から約800光年離れた、質量が太陽の約10倍の若い恒星MWC 297を観測した。その結果、恒星の周りから、将来惑星を形成する原始惑星系円盤が検出され、円盤は我々の太陽系と同じ程度の大きさであることも分かった。ガスやチリに覆われ、これほど遠い距離から、このような観測結果が得られたのは非常に驚きである。

「この進歩は、若い恒星の周囲を理解する道を示し、惑星がどのように形成されるのかについて、我々に教えてくれるだろう。」

チームリーダだった、グルノーブル研究所のFabien Malbet氏はこのように述べている。

一方、もう1つのチームは、我々から8000光年以上も離れ、CPD -57o2874と名づけられた、年老いた巨星を観測し、球体ではないことを検出した。チームによると、これは恒星の周りに、高温のチリや強烈な恒星風によって形成された円盤が存在しているのかもしれないようだ。

「これらの観測結果は、複雑で興味深い天体を理解する道を開いてくれるだろう。」

マックス・プランク研究所のDomiciano de Souza氏は今回の観測についてこのように述べている。

AMBERは7つの研究所、40人以上の天文学者が7年間計画・開発し、2004年、VLTに取り付けられた新しい装置である。AMBERには以下の観測が期待されている。

 ・若い恒星の回りにある原始惑星系円盤の詳細観測
 ・我々の銀河中心や他の銀河の中心に存在しているブラックホールの観測
 ・系外惑星の一種であるホット・ジュピターの直接観測

■Sharp Vision Reveals Intimacy of Stars
http://www.eso.org/outreach/press-rel/pr-2005/pr-29-05.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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