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イータ・カリーナの伴星を発見

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Eta Carinae
Image credit: NASA

科学者たちはNASAの遠紫外線分光探査機(FUSE:Far Ultraviolet Spectroscopic Explorer)を使って、銀河最大級の巨星であるイータ・カリーナ(Eta Carinae)の伴星(注1)を発見した。

イータ・カリーナは死に近づいている、奇妙でかつ不安定な巨星である。科学者たちは、イータ・カリーナの奇妙な特徴を伴星で説明できると考えていたが、これまで直接な検出は成功しなかった。

イータ・カリーナが連星(注2)であるかもしれない証拠は、放出されるX線、赤外線、電波などにはおよそ5.5年周期の変化パターン(伴星が覆い隠すためと考えられる)があるからだ。特にX線においては、約3ヶ月間も検出できなくなる特徴があり、最後にこの現象が始まったのは2003年6月29日である。

イータ・カリーナは地球から約7500光年も離れているため、連星かどうか、地上の望遠鏡による観測ではわからない。伴星の光を直接検出する試みも行われたが、ハッブル宇宙望遠鏡を用いても成功しなかった。

伴星はイータ・カリーナよりも高温で、紫外線のような短い波長を発すると推定され、アメリカ・カトリック大学のRosina Iping博士らは、ハッブル宇宙望遠鏡よりも短い波長の紫外線で観測できるFUSEを用いて、2003年6月10日、6月17日、6月27日、イータ・カリーナに対して観測を行った。その結果、6月10日と6月17日はイータ・カリーナから遠紫外線を検出したが、X線が消える現象が起こる2日前の6月27日は遠紫外線を検出できなかった。つまり、これは伴星がイータ・カリーナを覆い隠した直接な証拠となる。

「検出された遠紫外線はイータ・カリーナの伴星から来ていると同時に、伴星の存在を示す最初の直接な証拠となる。伴星はイータ・カリーナよりも高温で、長年の謎もこれで決着がつくだろう。」

FUSEの科学者である、George Sonneborn博士は今回の発見についてこのように述べている。

ちなみに、イータ・カリーナは南天に位置しているため、日本からはほとんど観測できない。記事に掲載したこの画像は1995年9月、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されたものである。

■One of the Most Massive Stars in our Galaxy Has a Hot Partner ( NASA )
http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/companion_star.html

■Eta Carina Science Summary Presentation ( FUSE )
http://fuse.pha.jhu.edu/wpb/sci_etacar.html

■Doomed Star Eta Carinae ( Hubble Site )
http://hubblesite.org/newscenter/newsdesk/archive/releases/1996/23/

■注釈
注1) 伴星:連星のうちで、一般に光度の暗い方の星をいう
注2) 連星:二個の星が引力を及ぼし合って、共通重心の周りをまわっているもの

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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