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プランク衛星、ラグランジュ点L2へ

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Planck
Image credit: ESA

欧州宇宙機関(ESA)は7月3日、5月14日に打ち上げられたプランク衛星が、観測軌道であるラグランジュ点(注1)のL2に投入されたと発表した。

最終的な軌道修正は中央ヨーロッパ夏時間7月2日13時15分(日本時間20時15分)に始まり、12~24時間の自動エンジン噴射が行われ、プランク衛星は地球から約143万km離れた距離、地球と同じように、秒速29.5kmの速度で太陽の周りを周回するL2に投入された。

「マニューバー自体は予定通りだが、プランクが観測軌道に投入できたのを見て、チームの皆は喜んでいる」

今回の軌道修正について、ESAの宇宙船運用管理者であるクリス・ウォトスン(Chris Watson)氏はこのように述べた。

L2は太陽光を遮光でき、宇宙空間の観測に適した場所である。NASAが2013年に打ち上げるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡もこの軌道に投入される予定となっている。

プランク衛星は重さ約1900kg、大きさ1.5mの主鏡と2種類の高感度検出器を搭載し、マイナス253度以下という極低温状態を保ち、非常に高い分解能でマイクロ波背景放射(CMB)を観測する。プランク衛星の観測データからは、宇宙の膨張や宇宙の崩壊(ビッククランチ)、宇宙の年齢、ダークマター(暗黒物質)、ダークエネルギーなどに関する研究成果が期待されている。

なお、チームは今後、プランク衛星の観測機器の調整などを行い、8月中旬から本格的な観測を開始する予定。

■Coolest spacecraft ever in orbit around L2
http://www.esa.int/esaCP/SEM0Y5S7NWF_index_0.html

■注釈
注1)ラグランジュ点:天体力学において、2つの物体が両者の共通重心の周りをそれぞれ円軌道で回っている場合、この2つの物体より遥かに小さい物体を入れ、この小さい物体が両者に対し、相対位置を変えず、安定して回り続けられる場所は5つ存在する。

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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