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北朝鮮、衛星打ち上げはプライド?

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Taepodong-2
Image credit: DigitalGlobe

連日報道されている北朝鮮のロケット打ち上げ問題、ほとんどのマスコミは長距離弾道ミサイル発射問題と報じているが、sorae.jpが独自に調査し、今回の打ち上げについて、北朝鮮が人工衛星を打ち上げる可能性が極めて高いと考えている。

衛星写真から分かるように、これまでのテポドンとは異なり、初めて白く塗装され、ロケットも多段・大型化した。打ち上げについても、北朝鮮が事前に国際民間航空機関(ICAO)や国際海事機関(IMO)などの国際機構に対し、実施日(4月4日から4月8日まで)を通知したことから、人工衛星の打ち上げをアピールしていると判断できる。

しかし、北朝鮮が人工衛星の打ち上げに拘る大きな理由がもう1つある。それはロケットの打ち上げにおいて、韓国には負けられないプライドがあるからだ。

韓国はロシアなどに依頼し、人工衛星を打ち上げているが、自国のロケットで人工衛星を打ち上げたことはない。そのため、韓国は2001年からロシア側と協力し、外羅老島で羅老宇宙センターの建設を開始し、韓国初のロケット「KSLV1号機(Korea Space Launch Vehicle 1)」の開発も進めている。2008年10月には初めて機体を公開し、2009年4月に初の打ち上げを実施する予定だと発表したが、現在開発が遅れている。

一方、北朝鮮は1998年に「光明星1号」を載せたテポドン1号を打ち上げたが、地球周回軌道の投入に失敗している。この打ち上げは通告なしで行われたもので、日本政府はこのような事態をなるべく早いうちに把握するためとして、偵察目的の情報収集衛星を導入した。

上記のように、朝鮮半島からロケットによる人工衛星の打ち上げはまだ成功していないため、韓国と北朝鮮の互いのプライドをかけた、「南北人工衛星打ち上げ競争」とも呼べる戦いが実は繰り広げられている。つまり、北朝鮮にとって、今回の打ち上げは長距離弾道ミサイルの技術試験だけでなく、人工衛星を打ち上げ、「朝鮮半島初」の称号を獲得すると共に、自国のロケット技術は韓国よりも優れていることを示す重要なものでもある。

もろちん、ロケットだろうか、ミサイルだろうか、朝鮮半島から普通に(地球の自転を利用して)打ち上げた場合、日本上空を通過する。今回、日本はイージス艦や迎撃システムPAC-3などを配置しているが、これに対し、韓国の李明博大統領は「軍事的な対応には反対だ」と述べている。

この発言は、「韓国がロケットを打ち上げる場合、同じく日本上空を通過するが、そういう対応はしないでくれ」と読み取れなくもないが、韓国がロケットを打ち上げる際、日本はどういった対応をとるのか、今後の焦点となる。

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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