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ピンク・ネブラ vol.10

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ATV
Image credit: Misuzu Onuki

Paris Air Show 2009
Image credit: Misuzu Onuki

2009年6月19日@パリ

 「パリ航空ショーで有人ATV」

 エアショーでの商談用ソファーではありません。大きな欧米人でも十分なサイズのこのシートは、ESA(欧州宇宙機関)が開発して2008年3月に打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届けたATV(Automated Transfer Vehicle:ジュール・ヴェルヌ)の有人バーションのもの。今年の第48回パリ国際航空ショーにEADSアストリウム社が実物大モックアップを出展しました。直径3.3mの内部は宇宙飛行を模擬してモニターに映すことができる展示向けになっていますが、足を思いっきり伸ばせるなんとも贅沢な革張りのシートが3席、これならば長時間の宇宙飛行でも快適に過ごすことができそうです。3人乗りのCTV(Crew Transport Vehicle:バイキング)は、政府が予算をつければ、アリアン5の改良型で2017年ごろには初飛行可能だとのこと。まずは1500Kgの物資をISSから持ち帰ることができる帰還型モジュールARV(Advanced Return Vehicle)を2015年までに開発することを目指しています。

 ところで、航空ショーと言えばデモフライトです。パリのエアショーが始まってから100周年の記念の年でもあった今年は歴史上の名機とともに、F18Fスーパーホールネット、ラファール、ユーロファイターのタイフーンなど、さらに予定外にF35ジョイントストライトファイターも、次々と空いっぱいに自由自在にデモフライトを行いました。アクロバット飛行に目を奪われ、エンジン音にさらに興奮が高まり、ミリタリー音痴の私もトリコにされたシビレるデモでした。


ISU
Image credit: Samuel Coniglio

ISU
Image credit: Samuel Coniglio

2009年7月2日@サンノゼ

 「宇宙旅行&宇宙カルチャーワークショップ」

 今年、NASAエイムスリサーチセンターで開催された国際宇宙大学(ISU)で、宇宙旅行&宇宙カルチャーのワークショップが行われました。宇宙旅行や宇宙カルチャーについて紹介後、8グループに分かれ、宇宙滞在において安全性、信頼性に加えてプラスアルファを実現するため、快適性、アメニティ、遊び、ホスピタリティ、癒しなどを追及したプロダクトやサービスについてディスカッション。アイディアをビジュアル化し、ビジネスプランとともにプレゼンテーションするというものでした。宇宙ホテルで無重力の宇宙ならではの楽しい過ごし方をするために工夫したり、窓に多様な機能を取り付けたりなど施設面の充実をはかるもの、ペットや美容やタンゴなど宇宙空間で癒され楽しむもの、リアリティTVなどのエンターテイメントやイベントなど、それぞれ多彩なアイディアが発表され、多くの意見交換もあり、熱気に包まれたワークショップとなりました。

 ところで、ISUと同時期に、NASAエイムスリサーチセンターでテクノロジーを学際的に研究するシンギュラリティ大学(SU)が開校。ISUやXプライズ財団などを創設したピーター・ディアマンディス氏と未来学者のレイ・カーツワイル氏が、NASAエイムスリサーチセンターの協力やグーグルやeプラネットベンチャーズ社のスポンサーを得て設立された大学院大学で、今年から毎年夏季セミナーの形式で開催。SUの名前はカーツワイル氏の著書からつけられたものです。今年は、世界中からの1200人以上の応募者から選抜された40人が未来予測、IT、バイオ、ナノ、AI、エコ、宇宙などのカリキュラムを学ぶとともに、ロボット、AI、バイオ、宇宙の4つの最先端分野に分かれて研究。グループごとのディスカッションは夜遅くまで白熱していました。

■関連サイト
http://www.parabolicarc.com/2009/07/17/isu-snapshot-space-tourism-culture/#more-6903

Written by 大貫美鈴

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