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宇宙飛行士になるには vol.06

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「英語力」

STS-124 Launch
Image credit: 5thstar 管理人

5thstar_管理人_日記 より転載。

JAXAの発表によれば、今回の国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集の応募受付期間は2008年4月1日(火)から6月20日(金)までと予定されています。1998年の選抜と同じ形式であれば、この期間中と〆切後1ヶ月程度の間に、全国数ヶ所の会場で英語検定が行われます。

1998年の選抜では札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の会場で2回にわたって英語検定が開催されました。受験生はこのうちのいずれか1回を受験することになっています。内容はTOEICと似たようなものですが、旧NASDA独自の問題です。前半はスピーカーから流れてくる英語の放送や会話を聞き取って5者択一式の設問に答える問題で、後半は記述式の問題です。

宇宙飛行士になると、訓練や本番で英語を正確に聞き取れない場合にはミッションの成否に関わるだけでなく、クルー全員の生命を危険にさらす可能性もあります。このため、受験生の英語の能力はこの検定の後も筆記試験やネイティブとの面接試験、NASAの現役宇宙飛行士によるインタビュー、など、様々な場面で手を替え品を替え、最終選抜まで試されることになります。

前回と同じ条件であれば、現在海外在住の人は、この英語検定のためにわざわざ帰国しなくとも、一次選抜の際に同時に受験できるようにJAXAが配慮してくれるものと思われます。

一次選抜を受験できる受験者数は、医療施設のキャパシティと予算との関係で今回も200人程度と予想されます。ということは、受験者数は、応募書類の経歴や健康診断、受験資格、応募の動機、それと英語検定の成績だけに基づいて、数分の一に絞り込まれてしまいます。海外在住組はさておき、現在日本国内に住んでいる人は、今から英語の勉強、特に、ネイティブが早口で話す言葉を正確に聞き取る訓練をしておくとよいでしょう。

好きこそものの上手なれ。

英語を聞き取る訓練は、日頃自分が興味を持っているテーマに絡んだ素材を繰り返し繰り返し聞いたりすると、あまり苦痛にならずに上達します。私の場合は3回目と4回目の選抜の合間に知人が送ってくれた「Astronauts」という、アメリカの公共放送の科学ドキュメンタリーNOVAのビデオをカセットテープに録音して、通勤の車の中で毎日聞いていました。このビデオは、若田宇宙飛行士が初めて宇宙へ行った時のSTS-72というシャトルミッションのクルーに、打ち上げ前から1年間、番組スタッフが密着取材して、クルーの日常の訓練風景からシャトルの打ち上げ、帰還までを描いた貴重なものです。自分が若田宇宙飛行士になった気分で何度も繰り返して聞いているうちに、ヒューストンとの交信もだいぶ聞き取れるようになりました。今でも番組内に出てくる会話はほぼ頭に入っています。

また、ケーブルテレビやCS衛星放送を契約している人はCNNを日常的に流すようにしておけば、世界の時事問題に精通することができて、一次試験の一般常識の問題でも役に立ちます。天気予報で最高気温や最低気温、風向きなどを意識的に聞き取る訓練をするのもいいでしょう。BBCでもいいですが、JAXAの英語検定で出題されるのはほぼ確実にアメリカ英語です。

TIME誌やNewsweek誌などを読んでおくのも役立ちます。例えばサブプライム問題について英語で解説しなさい、とか。じつは宇宙飛行士ともなると、アメリカやフランスの大統領と面会する仕事もあるかもしれないですし、各界の著名人とのパーティなど、日本国を代表した「宇宙飛行士外交」などのお務めも果たさねばなりません。

今この記事を読んでいるような人であれば、ネット上の情報収集も得意でしょうから、ネット上の素材を上手に活用するというのも一つの手法です。

NASA Multimedia Video Gallery

NASA TVのハイライトシーンを収めたビデオギャラリーです。現在飛行中のSTS-124の船外活動や、「きぼう」船内実験室の入室映像と音声なんて、じつに萌えますね。

Written by 5thstar管理人

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