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サラリーマンが宇宙に行っちゃいます! vol.02

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「宇宙旅行抽選会 その2」

Virgin Galactic
Image credit: Virgin Galactic/クラブツーリズム/Noriaki Inami

宇宙旅行抽選会の前日からTBSが家に取材に来ました。

凄い金持ちとか、家の中に宇宙グッズを散りばめた宇宙マニアを想像していたみたいなんですが、違うんですね。

家には期待に応えられる物なんて何にも無いんですよ。ただのサラリーマンですからね。家の中をいろいろ取材していたけど、編集時点で全部カットされましたね。

抽選方法と当選する瞬間に立ち会いたくて、名古屋から東京までやってきました。

抽選会場にはマスコミであふれてました。テレビ局、新聞社、出版社等、全部で10社ぐらい来ていたかな。順番に列を作って、私への取材を待ってるんです。

 「どうして宇宙に行こうと思ったんですか」

 「何歳ですか」

 「どうやってお金を作ったんですか」

 「お仕事は何をやってますか」

前日から同じような質問を何度もされました。みんな考える事は一緒なんですね。

今までにも街角インタビューぐらいはされた事あるけど、リポーターがいて、カメラマンがいて、ライトマン、記者達が何十人もいて、取り囲まれ質問され続けたのは初めてだった。

抽選会場の中で取材されてるんだけど、撮影時の為に日差しがいい場所や、背景が良いところを場所取りしている。他の局が使用した背景は使用しない。同じ部屋の中をぐるぐる順番に回って、イスに座ったり、立ったり、局によって取材のアングルを変えて撮影しましたね。

唯のサラリーマンにこんなに取材陣が群がるなんて、めったにないよね。初めての体験で、なんか新鮮でした。

クラブツーリズムから抽選について説明がありました。応募者のイニシャルが書かれたカードを引いて当選者を決める。そんなシンプルで古典的だけど、当選した人の運命は大きく変化する。民間人で誰よりも早く宇宙に行ける。

宇宙規模の可能性を秘めたくじ引きの説明です。

でも、箱はダンボールで作られてるんだけどね。

当選者が辞退するかもしれないから、最初の当選者が決まったあともくじを引き続ける。応募者7人分引いて、優先順位をつけるんです。でも会場に来ているのは3人だけ。応募者の名前はお互い知らない。

初対面でした。代理店の方と会うのも初めてだったんで、イニシャルを言われても、他人からは誰なのかわからない。くじを引かれた時に自分から申告します。

そして運命のくじ引きが開始された。クラブツーリズムの担当者が抽選箱からカードを取り出す。

結果はすぐに出た。

私のイニシャル、N.Iではなかった。つまり私は落選したのだ。

カードを引いた時は誰も名乗り出なかった。本人が会場にいなかったんだ。妙な間があったよ。一体誰なんだろうって。マスコミが大挙して押しかけても、肝心の当選者へのインタビューができていない。

会場内の他の応募者も、みんな自分じゃないのはわかってたんだけど、誰が当選したのか、誰にもわからなかった。だからみんな、肩透かしを食らったような不思議な顔をしてた。

宇宙旅行の当選者は結局誰だか不明で終わった。

抽選はまだまだ続く。次に引かれたカードが私のイニシャル(N.I)だった。落選したけど次点になった。宇宙旅行の優先順位は2番目になったんだ。

(次回に続く)

■稲波紀明の宇宙旅立ち日記
http://blog.livedoor.jp/gogospace/

Written by 稲波紀明

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