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嘉手納基地へF-22Aラプターが飛来

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F-22 Raptor
Image credit: U.S. Air Force photo

F-22 Raptor
Image credit: U.S. Air Force photo

「sorae」の「そら」は「宙」だけではなく、「空」のことでもある。そして今、日本の「空」を最も熱くしているのが、2月17日に最初の2機が沖縄県の嘉手納基地へ飛来、さらに10機が加わり、3~4ヵ月にわたって展開を続けるアメリカ空軍の最新鋭ステルス戦闘機、ロッキード・マーチンF-22Aラプターだ。

開発費まで含めると、1機当たり400億円もするラプターは、値段だけでなく性能も世界最高の戦闘機で、アメリカ空軍ですら180機ほどしか購入できない、まさに「銀の銃弾」である。欧米では吸血鬼(バンパイア)を倒せるのは銀製の銃弾だけだと信じられており、 最後の切り札となる兵器を「シルバーブレット(銀の銃弾)」と呼んだ。今回、嘉手納に展開したラプターはアメリカ空軍の最終兵器で、「エア・ドミナンス・ファイター」、「空を支配する戦闘機」という別名もあるほどだ。

そのラプターは、世界初のステルス戦闘機として知られている。ステルス機をレーダーに映らないと誤解されている方も多いが、実際にはステルス機もレーダーには映っている。ただ、レーダーの送信アンテナから発信された電波を他方に逸らしたり、吸収したりして受信アンテナの方へ戻らないように工夫がされており、角度によってはパチンコ玉やゴルフボールほどの反射しかないともいわれている。

F-22はこのステルス性に加え、「スーパークルーズ」(超音速巡航)という特性も有している。戦闘機が超音速飛行をするためには、エンジンの排気に再びジェット燃料を噴き付けて再燃焼させるアフターバーナが必要だが、燃料を食うため航続距離が短くなる。そのため、マッハ2以上の性能を持つ超音速戦闘機でも、通常は音速以下で巡航しているのだ。ラプターの場合はハイパワーのエンジンと、ミサイルなどを機内に搭載した滑らかな機体構造によって、アフターバーナを使わずにマッハ1.5強の超音速飛行を継続できる能力を持っている。

ラプターは本来、敵地上空で相手の戦闘機を排除する目的で開発されており、地対空ミサイルや対空砲の射程内を可能な限り高速で飛び抜けるため、この能力が与えられた。そしてステルス性と組み合わせれば、敵のレーダーが探知、照準し、ミサイルを発射するまでの「危険な時間」を短くすることができる。

このほかにも優れたレーダーやネットワークセントリック(ネットワーク中心の)作戦を実施できるデータリンク能力などラプターの「売り」は多い。アメリカ空軍でも、現時点で実戦部隊に配備されているラプターはわずか40機で、そのうち12機を世界で最初に嘉手納基地へ展開させた意味はどこにあるのだろう。3~4ヵ月にわたる展開期間に、その答えが見えてくるかもしれない。

■F-22 Raptor Team Web Site
http://www.f22-raptor.com/

Written by オルスコ

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