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「建築の園」 Vol.02

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「ガンダム建築のニュータイプ“ステーション建築”」 平塚桂

2005年もあとわずか。今年の建築の流れ(ただしガンダム建築限定)を軽くおさらいしてみます。

まずは前回“存亡の危機”を指摘したガンダム建築ですが、今年もいくつかの貴重な遺構が失われ、ファンの間に衝撃を巻き起こしました。その一つを追悼し異形(≠偉業)を称えます。


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 (C)国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省


◆希望ヶ丘文化公園 青年の城 青年の塔(1972?2005)中島龍彦設計

滋賀県竜王町にある研修施設。空中写真中央のトウモロコシのようなタワーが老朽化のため解体へ。享年33歳。メタボリズム運動の流れに属するカプセル建築の代表作で、東の横綱「中銀カプセルタワー」(黒川紀章設計/東京・新橋)に対する西の横綱でした。特筆すべきはガンダム建築の祖先と考えられるコスモな存在感です。上空から眺めると、その姿はまるで宇宙ステーションのよう。

ここで宇宙ステーションから強引に話をつなぎますが、2005年を代表するメカライクな建築は、駅すなわち“ステーション建築”でした。


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◆つくばエクスプレス 柏たなか駅(2005)渡辺誠設計

今年開業のつくばエクスプレスでは、柏キャンパス駅と柏たなか駅の二つをガンダム建築の代表的な作り手である渡辺誠が設計。流線形のスピード感あふれる形態にメタル素材の輝くボディ。CGをそのまま立ち上げたような佇まいは、メカの聖地アキバと永遠の未来都市つくばを結合する路線にふさわしいハイテク調です。

なお、渡辺氏は「地下鉄大江戸線飯田橋駅」で2002年度の日本建築学会賞を受賞し、昨年は「九州新幹線新水俣駅」が竣工と、活動の中心そのものが“ステーション建築”にシフト。もしかしたら、宇宙ステーションの設計あたりも視野に……?


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◆地下鉄大江戸線飯田橋駅(2000)渡辺誠設計

ところで、バブル崩壊以降“ステーション建築”は渡辺氏のみならずアヴァンギャルド系の建築家全般にとって格好の活躍場所となっている様子。一般の建物では余計な装飾と憎まれがちなメカ感覚も“ステーション建築”では「テクノロジーとの融合」というプラス評価につながります。その先駆けとなったのは、やはりバブル時代にガンダム建築でならしていた若林広幸で、1994年には関西国際空港に至る南海特急ラピートをデザインし、1995年には京阪宇治駅を設計。以後、鈴木エドワードや遠藤秀平などクセのある建築家が次々と“ステーション建築”を手がけているのです。

こうした“ステーション建築”は、新しく開通する新幹線の駅などが主戦場。つまり茫漠とした田舎の風景に超未来志向の駅舎が忽然と姿をあらわすという構図になります。そこに違和感を持つ方も多いようですが、そこは“新天地を開拓する宇宙ステーション”というイメージで見ていただければ納得かと。

Written by 平塚桂

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