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「建築の園」VOL.1

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「六本木で『ガンダム建築』に思いを馳せる」 平塚 桂

なんとな?くメカっぽい建築の一般通称として「ガンダム建築」という言葉があります。金属質の外見が特徴で、例を挙げるとすれば渋谷の「青山製図専門学校」「ヒューマックス・パビリオン」あたりがおなじみです。
しかし最近はなかなか新しいものが出てこない希少種となっているようです。日本の多くの「ガンダム建築」たちはバブル生まれ。「ガンダム建築」で売り出した建築家たちも景気がわるくなると同時に、まるでモテはじめておたく趣味を放棄した男子のごとくクライアント受けのよさそうな方向に作風を修正していきました。さらに独立当初から不景気の時代に生きる若手世代は、こういうお金のかかるデザイン遊びは全く許されない状況。「ガンダム建築」絶滅の危機!?

ところが最近六本木に、ガンダム的な新キャラが登場したという噂。それが写真中央の「ドン・キホーテ」六本木店の屋上コースター。現在建設中で12月下旬には営業開始予定という遊戯施設です。騒音等に関する地元の反対が論議を呼び、先行きは不透明。しかしテレビでも報道されて、完成を前にしてすっかり有名になってしまいました。さっそくわたしもデジカメ片手に見学に行って来たのですが……。

このビルは、元々あった2つのビルを後からつなげて合体させるという改装がなされており、さらに屋上にコースターを搭載しています。合体というガンダムの基本をとことん踏襲しているのです。
しかしその一方で、あまり強くなさそうな外見が気になります。体躯が薄いので、横から敵に攻撃されたらひとたまりもなさそう。足下のビルもよくみると結構ひょろっこくて、まるで騎馬戦の下の人をガリガリのチビッコに任せるような危なっかしさ。「これ、構造的に持つの?」と本気で心配になります。

また「ガンダム建築」としては躍動感が足りません。「ガンダム建築」は実際に動くかどうかということよりも、とにかくいまにも動き出しそうな風情を醸し出すことが重要。鎧カブトみたいなスタティックな外観はいただけません。
でも、近隣からの反対を受けているあたりは、「ガンダム建築」に不可欠なダークヒーロー的要素をしっかり受け継いでいる……かもしれないなと思った次第です。

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Written by 平塚桂

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