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宇宙からのスカイダイビング

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le Grand Saut
Image credit: Michel Fournier/le Grand Saut

これは一人の人間にとって小さなジャンプだが、人類にとって大きなジャンプ(飛躍)だ。
(It is billed as a small jump for a man, a big jump for humanity.)

アポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉をもじっているのは、64歳の誕生日を迎えたばかりのフランス人スカイダイバー、ミシェル・フルニエ氏(Michel Fournier)だ。同氏は2008年5月25日、史上最高となる4万メートルの高度からのスカイダイビング(フリーフォール)に挑戦する。いや、通常のスカイダイビングは数千メートルから飛ぶので、この場合はスペースダイビングと呼んだ方が正しいかもしれない。

成層圏上部にあたる高度4万メートルは宇宙空間ではないが、0.01から0.3気圧、最低気温マイナス70度と、宇宙とさほど変わらない過酷な環境である。そこから眺めれば、大気に覆われた青い地球が目の前に広がり、地球が丸いことだって分かるだろう。

飛行機は高度4万メートルまで飛ぶことができないため、フルニエ氏はカナダのサスカチェワン州の草原からヘリウムガスの気球に乗り、約2時間半かけて高度4万メートルに到達する。そこから飛び出し、地球の重力で自由落下し、その後パラシュートを使って着地する。その間はわずか10分間、計算では最高速度は時速1500kmを上回るという。

一歩間違えれば、死に至る行為だが、もしこのフリーフォールに成功すれば、「最高高度のフリーフォール」、「最長時間のフリーフォール」、「最高速度のフリーフォール」、「最高高度の有人気球飛行」の4つの世界記録を達成し、生身の人間として初めて音速を超える。

呼吸できない環境に加え、落下時の圧力にも耐えなければならないため、フルニエ氏はまるでスペースシャトルの搭乗クルーが着るオレンジスーツのような特別なスーツを着用する。スーツは「EFA-ARZ タイプ23」と名付けられ、1000分の1気圧、マイナス100度を10分間耐えることができ、落下姿勢をコントロールできるように柔軟性も備えている。また、スーツの他、パラシュート、ヘルメット、酸素ボンベ、レコーダー、GPSなども装備する。

大きなジャンプを意味する「ル・グラン・ソー(le Grand Saut)」と名付けられたこのプロジェクトは1987年まで遡る。元々はフランス国立宇宙研究センターなどが、フルニエ氏らを含む24人を選出し、3万8000メートルからのフリーフォール・プロジェクト「S38」を発足したが、1989年、ヨーロッパの小型スペースシャトル「エルメス」の開発中止に伴い、「S38」も中止された。

しかし、フルニエ氏はこのプロジェクトを諦めることができず、個人的に活動を続け、1992年には1万2000メートルのスカイダイビングを成功させ、フランスのフリーフォール記録を更新した。フルニエ氏はフランスでより高い場所からのスカイダイビングを望んだが、安全上の理由から、フランス当局に拒否された。

2001年、フルニエ氏は調査のためにカナダに訪れ、カナダ当局がプロジェクトに興味を示し、サスカチェワン州の草原でのフリーフォールを許可した。そして、フルニエ氏は2002年9月と2003年8月、2回挑戦しようとしたが、いずれも天候と気球の問題で中止された。

ちなみに、スカイダイビングの世界記録は高度3万1333メートル。1960年、アメリカ空軍のジョー・キッティンジャー大佐(Joseph Kittinger)が成し遂げたものである。軍の実験の一環として行われたため、公式記録ではない上、キッティンジャー大佐は飛び降りた後に、すぐにパラシュートを使用しているため、フリーフォールとみなされていないとも言われている。

果たしてフルニエ氏がこの記録を破ることができるのか、注目が集まる。

Written by SHUN

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