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SpaceShipTwoの課題はロケットエンジン

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WhiteKnightTwo
Image credit: Virgin Galactic

SpaceShipTwo
Image credit: Virgin Galactic

スペースシップツー(SpaceShipTwo)とホワイトナイトツー(WhiteKnightTwo)の最新デザインは1月23日、ニューヨークで大々的に発表されたわけだが、実は2006年9月の発表からそれほど大きく変わっていない。

最も大きな変化はホワイトナイトツーのデザインである。これまで、胴体の下に宇宙船をぶら下げていたのだが、新しいデザインでは、完全に両側に2つの胴体(いわゆる双胴機)となり、宇宙船を中央に取り付ける仕様に変わっている。このデザインなら、以前指摘されていた、宇宙船の母船への衝突リスクが、だいぶ少なくなるだろう。

一方、宇宙船であるスペースシップツーの色や形はさておき、ほぼ以前の発表通りである。乗客6人とパイロット2人、計8人乗りで、座席シートも3列で、1列あたり2席である。窓のデザインもそれほど変わっておらず、機体の大きさは長くなっただけである。

問題はスペースシップツーの心臓部とも言える、ロケットエンジンの課題が未だに解決していないことだ。ロケットエンジンが決まらなければ、宇宙まで飛ぶことはできない。スペースシップツーが他社のロケットエンジンを使うのか、自社開発するのかは、以前から話題になっていた。

元々、スペースシップツーの前身であるスペースシップワンは、スペースデブ社(SpaceDev)が開発したハイブリッド・ロケットエンジンを使用して、アンサリ・Xプライズを獲得した。しかし、スペースデブ社のジム・ベンソン社長(Jim Benson)が、2006年にベンソン・スペース・カンパニーを設立し、独自で宇宙船の開発と宇宙旅行ビジネスの展開を目指すようになり、同社からのロケットエンジンの提供はほぼなくなったと言えるだろう。

スペースシップツーを開発しているスケールド・コンポジット社(Scaled Composites)は現在、独自でロケットエンジンを開発しているとみられるが、2007年7月26日、同社のロケットエンジン試験施設で、死者3名、負傷者3名を出す爆発事故が起きた。それによって、ロケットエンジンの開発に遅れが出ただけでなく、ハイブリッド・ロケットエンジンの安全性と、同社の開発能力、安全管理体制なども問われている。特に今回の事故で、カリフォルニア州のアメリカ労働安全衛生局はスケールド・コンポジット社に対し、2万5780ドル(約300万円)の罰金を課している。

さらに、未だに事故原因が特定されていないのも問題である。バート・ルータン(Burt Rutan)CEOは今回の発表会で、「事故の原因はまだ特定できず、それによってロケットエンジンの開発が遅れているのは確かである」と認め、「今後、それがどれほど影響するについても不明である」と述べた。

今後のスケジュールとして、今夏からホワイトナイトツーの飛行試験が始まる予定で、その後、順次にスペースシップツーを載せての飛行試験が行われるだろう。また、乗客を乗せてのサブオービタル宇宙旅行の開始は早くても2009年末に設定されているが、ロケットエンジン開発の遅れによって、2010年や2011年に延期する可能性もある。

これについて、ヴァージン・ギャラクティック社(Virgin Galactic)のウィル・ホワイトホーン(Will Whitehorn)社長は以下のように述べている。

「我々は誰かとレースしているわけではない。我々はより安全に、我々自身、そして我々の顧客とレースしている」

Written by SHUN

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