TOP > COLUMN > SHUN > Mysterious Space plus vol.07

Mysterious Space plus vol.07

[PR]

「なぜ有人宇宙開発を行うのか(上)」 Shun

7.Shun0222pic1.jpg

2006年秋、Dice-K氏はロシアのソユーズ有人宇宙船に乗って、世界で4番目、アジア初の宇宙旅行者となる予定である。なぜ危険を冒してまで、宇宙へ行きたいのか、また、なぜ有人宇宙開発を行う必要があるのか、これらに疑問を抱いている人も多いのではないだろうか。

そもそも、「なぜ宇宙へ行くの?」という質問は、登山家に「なぜ山に登るの?」と問いかけるのに似ている。Dice-K氏曰く、宇宙へ行くのはDNAにプログラムされているからで、筆者もこれに同意する。およそ46億年前、地球が形成され、恵まれた環境の中で生命が生まれ、進化し、人類が誕生した。人類を構成しているDNAは一体どこからやってきたのだろうか。それは、間違いなく宇宙からきている。宇宙から生まれた人類、もう一度宇宙へ行くのも宿命ではないのだろうか。

“宿命”なんていう言葉を使ってしまうと話も終わってしまいそうなので、そもそも、なぜ有人宇宙開発を行う必要があるのか、その理由について、個人的な偏見もあるが、少し述べたいと思う。

有人宇宙開発を行う理由は時代と共に変化し続けるものである。1957年10月4日、旧ソ連は世界初となる人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、宇宙開発への第一歩を踏み出した。その後、1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンはボストーク1号に乗り、初めて宇宙へ行った人となり、1969年7月19日、ニール・アームストロングはアポロ計画で初めて月面に降り立った人となった。これらの有人宇宙開発は個人の思いではなく、国家の威信をかけて行われたものであった。

7.Shun0222pic2.jpg

アポロ計画などでは膨大な資金を費やしたため、やがて国民の支持を得られなくなり、計画が進められなくなった。アポロ計画以降は、成果の分かりやすい、より低コストの有人宇宙開発が求められるようになり、旧ソ連はサリュートや宇宙ステーション・ミールを開発し、アメリカもアポロ計画からスカイラブ計画へと移行し、スペースシャトル(当時は再利用することでコスト削減できると考えられていた)などを開発するようになった。

そして、今では国際宇宙ステーション(ISS)を始め、ソユーズやスペースシャトル、神舟といった現役の有人宇宙船。開発が進められている、ロシアのクリッパー、NASAのCEV。また、X Prizeを獲得したスペースシップワン(SpaceShipOne)など、国家に限らず、民間企業による有人宇宙開発も盛んに行われている。これらは、新しい素材の研究、無重力環境での実験、未知の宇宙への好奇心、宇宙旅行への憧れなど、実に様々な理由で行われているだろう。

有人宇宙開発をどんな理由で行ったとしても、その開発は常に危険と隣り合わせている。地球の重力を振り切って宇宙へ行くには、大きなエネルギーが必要である。このエネルギーの扱い方を一つでも間違えると大惨事を生み、これまで起きた数々の事故は、そのことを如実に物語っている。

しかし、どんなに過去を振り返っても、今の有人宇宙開発をどんなに見直しても、危険を冒してまで有人宇宙開発を続けなければならない理由が二つだけ存在する。それは「生きるため」、そして、「生き残るため」である。

(次回に続く)

Written by SHUN

SHUN 記事一覧


スポンサード リンク


COLUMN 記事一覧



TOP - COMPANY - COLUMN - NEWS - TRACKING - ABOUT US - PRIVACY POLICY - STAFF - CONTACT - PRESS RELEASE - SITEMAP