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JAXA産学官連携部!

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みなさんは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に産学官連携部(さんがくかんれんけいぶ)という部署があることをご存知でしょうか?

電話口で、「さんがくかんれんけいぶ」というと、「山岳関係部?」とか言われます。まあ、私的には、山岳会に所属していたので、それでも違和感はないのですが・・。以前、NASAからの出張者が、会議の間の休日を利用して、冬の富士山登山をして、遭難をしてしまったことがあります。その時、日本のNASAということで、警察から当時のNASDA(宇宙開発事業団)に連絡が来て、その後私のところに連絡が回されて、救助作業に向かったことがあります。現地に着いたときには既に病院に収容されていたのですが、JAXAの中にこういう山岳関係の仕事が本当にあれば、まさに趣味と仕事の両立という感じはします。

さて、話を戻します。「産」とは「産業界」、「学」とは「大学」、「官」とは「国や政府」のことを意味します。要は、産業界と大学と国とが協力しましょう、という部署です。では、一体何を協力するかというと、例えば、衛星を開発すると、ひとつ数百億円もしますから、単独で開発するとお金がかかってしょうがないです。そこで、産と学と官が、お金と知恵と技術を持ち寄って、協力して一つの衛星を開発しようという話になります。産学官連携部は、このような協力を推進することで日本の宇宙開発を効率的に進め、また、日本の宇宙産業が世界の市場で勝てるようになることを応援するのを第一の業務としています。

二つ目の業務は、宇宙利用の拡大への貢献です。現在、通信放送衛星による通信事業、気象衛星による天気予報事業など宇宙に関連したビジネスがありますが、まだまだ宇宙を利用したビジネスの可能性は多く残っています。そこで、産学官連携部は「宇宙オープンラボ」という制度をつくり、これまで宇宙に関係していなかった人々を宇宙事業に巻き込み、新たな宇宙ビジネスの種をまいています。例えば、宇宙エンターテーメントとして、メガスターの大平さんとプラネタリウム事業で協力したり、西川リビングさんの「宇宙ふとん」、広島工大の「地球観測ビジネス」に協力したりして、新しい宇宙ビジネスが立ち上がる可能性を探っています。

また、H-IIAロケットの隙間を利用して、大学や企業が独自に製作した小型衛星を無償で宇宙へ打ち上げる「あいのりプロジェクト」も実施しています。

さらに、環境問題を意識して企業と協力した「ALOSキャンペーン」や「だいちに写ろうキャンペーン」なども実施しています。

三つ目の業務として、スピンオフがあります。スピンオフとは、宇宙開発で得られた技術を利用して、私たちの暮らしの中の技術として使うことです。例えば、雨具に使われるゴアテックスという素材は、船外宇宙服用に開発された生地ですし、最近はTVゲームなどでも使われるヴァーチャルリアリティなども元々は宇宙空間での作業を地上で模擬するため開発されました。低反発素材を利用したテンピュール枕も、宇宙のスピンオフです。産学官連携部では、宇宙開発で得られた技術をこのようにスピンオフとして世の中に普及させる活動も行っています。

産学官連携部は、これらを三つの業務を柱として、これまでになかった新しい宇宙活動・宇宙ビジネスを開拓し、かつ、宇宙活動が人々の生活の身近なものとなるように、活動を行っています。

Innovation

最後に宣伝になりますが、来たる12月7日(木)産学官連携シンポジウムを開催します。一ツ橋大学の米倉先生をはじめ、メガスターの大平さんなど豪華なゲスト陣です。是非おいで下さい。

http://secure1.gakkai-web.net/gakkai/inter/jaxa/index.html

Written by 岩本裕之

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