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スは空間(スペース)のス - 004

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「ガリレオの筒眼鏡」 李明喜


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2005年12月14日現在、「はやぶさ」探査機は燃料漏洩によるガスの噴出に伴う姿勢変動が生じたため、運用できない状態が続き復旧作業を行っている。JAXAの見込みでは長期的には復旧できる可能性は高く、当初の計画から3年遅れて2010年6月に帰還させる予定だという。たとえ遅れたとしてもどうか無事に地球に戻ってくることを切に願う。

今からおよそ400年前、あるオランダ人が望遠鏡を製作したという噂を聞いたガリレオは、自分で原理を見つけ出し手段を工夫することに没頭しついには今日ガリレオ式と呼ばれる望遠鏡を製作した。ガリレオは望遠鏡の発明者ではなかったが、望遠鏡の理論的根拠を明らかにしたこと、望遠鏡を地上ではなく天空に向けたということにおいて人間の認識を大きく拡張したといえる。

1610年、はじめて望遠鏡を天空に向けたガリレオが最初に観測したのは月だった。月面のより明るい部分とより暗い部分の境界を観察すると、その境界線は滑らかな曲線ではなく曲がりくねって入りくんだ線を描き、明るい部分には多数の黒い斑点があり、逆に暗い部分には多数の輝点が見られた。さらに精緻に観察したガリレオは、月の表面は、滑らかで一様な完全な球体ではなく、起伏にとんでいて粗くいたるところにくぼみや隆起があり地面=地球となんの変わりはないーという結論を導く。ガリレオが行き着いた結論は、月だけでなくすべての天体が「滑らかで一様な完全な球体」である、とする当時の世界像に真っ向から背反するものだった。月の観測に続きガリレオは木星の四つの衛星を発見し観測する。それらの観測を通じてガリレオは、すでにコペルニクスによって発表されていた地動説への確信をかためていく。そして有名な宗教裁判により異端として終身刑を言い渡される。

ガリレオは惑星の運動についての理論を作り出したわけではない。しかし、新しい科学、新しい宇宙像のために戦った革命者であり、コペルニクス地動説の一般的な普及と啓蒙を行い、何よりも人間の認識を大きく拡張させたという意味でおおきな功績を残した。
僕たちが宇宙に出たいと思うのは、より認識を拡張したいという欲求からである。そして現状の認識(もちろん分かっていないことの方が多いのだが)が必ずしも正しくはないかもしれないこと、われわれがそれらの理論に支配されているということ、を自覚しなければならない。


【参考文献】
『星界の報告』ガリレオ・ガリレイ著 山田慶児、谷 泰訳/岩波文庫


Written by 李明喜

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