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日ごろお世話になっている人々と、改めてヒザを交えてみたい。 Vol.03

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「クオリアと人」 廣川淳哉

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 (写真1:会場となった本村ラウンジ&アーカイブ)

■茂木さんに、いま、会いにゆきます。


ここは直島です。瀬戸内海。

今さっき、小型船みたいなので到着しました。

ジェット機のごとく爆音で、ものすごく揺れるやつ。

朝6時58分に品川駅から「のぞみ」に乗り込みまして、

小田原で雪払い(車体の)をしたり、岡山で乗り換えたりしながら。

そうです、東京に雪が積もった1月21日の出来事。茶屋町→宇野港を経て直島。

アートアイランドとして有名な直島ですが、

今回の目的は 「本村ラウンジ&アーカイブ」で開催されている、

「地中トーク」の2005年度下半期、第4回目に参加するため。

ゲストスピーカーは脳科学者の茂木健一郎さん。というわけです。

茂木さんには、 「ポピュラーサイエンス」で、毎月コラムをお願いしていたり、

茂木さんが在籍している ソニーコンピュータサイエンス研究所の近くに住んでいる僕は、

ローソンからの帰り道に、偶然雑誌の取材を受けていた茂木さんの横を通り過ぎてみたり。

しかも、食べ歩き(!)しているのを目撃された。などなど。それくらいお世話になっています。


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 (写真2:Power Bookを使って解説する茂木さん。)

■地中トーク「脳の中の美を求めて」

さて、本題。

今回の地中トーク「脳の中の美を求めて」ということで、

茂木さんが常々使っている「クオリア」という言葉を中心に、

「芸術体験とは何か?」「直島のアートになぜ感動するのか?」

について、脳科学を踏まえて解説。という内容で、これを考えることは、

「意識がどうして成り立つか? を考えることとイコールです」と茂木さん。

で、詳しく書くと長くなりすぎる&難しいので、

いくつかピックアップすると、

「芸術体験の背景にある“意識すること”は、すべて脳内現象である。それが関係性
を持つことで文脈が生まれる。例えば、人格は“他の人との関係性”で決定する。
この関係性の数だけ異なる自分がいて、シーンに応じた人格を引き出している。
アート作品を鑑賞することは、関係性までまとめて捉えること」

「一方で、この文脈が邪魔になるときがある。文脈付けはいくらでもできるけど、
どれだけ積み重ねても、作品の前に立った印象。その印象の強度が、アートの
純度である。文脈むき出しのものは、よくないものが多いです」

「“遇有性”という概念がある。これは、規則性もなく、サイコロの目ほど
予測不可能でもないもの。『例えば、恋愛や人生もそう』で、
『アートも遇有性を持ったもの』」

「いい創造をするためには、良質の批評が必要。日本のクリエイターには、
このトレーニングが足りない。自分の中に批評をする人がいて、
論理的に説明できることが大切だと思う」

ここらへんのフレーズについて、

ふとした時にでも、頭の中で整理していくと、

クオリアがなんなのか、わかってくるような気がしませんか。

詳しい内容は、

茂木さんのブログ http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/

にMP3でアップされています。iPodに入れて聴いてみて下さい。

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 (写真3:茂木さんと。)

さて、質疑応答の際に出た、

「子どもを賢く育てるためのアドバイスはありますか?」

に対して、茂木さんがこう答えたのも、印象的でした。

「テレビゲームが、子どもの脳に悪い影響を与える理由を見つけたんです。
テレビゲームだと、場所が狭いから『三角ベースにしよう』とか
人数が足りないから『透明ランナー』をおこうとかっていう“ルール作り”が
できない。子どもの遊びの中で一番大切なのは、この“ルール作り”なんです」

確かに。

これって大人にもあてはまるよなぁ。

なんて思いながら、直島をあとにしたのでした。

というわけで、

今回は直島からお送りしました!


Written by 廣川淳哉

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